従業員満足度調査(従業員の定着率向上、離職率低下のための)
従業員満足度調査とは、従業員の会社および仕事に対する満足度を調査し、その結果から満足度向上のために会社が実行すべき人事・労務施策を把握・実施し、従業員のモチベーションアップ、定着率アップ、そして会社の業績アップへ繋げることを目的とした調査です。労働力人口がの減少局面に入ったことにより、新しい人材の確保が非常に難しくなっています。このような状況下で、さらに人材を失うことは、会社の未来に悪影響を及ぼす可能性が非常に高まってしまいます。そこで、新しい人材の確保が難しければ、まずは今在籍している従業員が退職していかないような会社になっていくことが重要になります。
会社で働く従業員の満足度が向上すれば、定着率が上がりますし、また採用活動においても、従業員満足度が高い会社だと求職者にアピールすることができて、採用面においても有利になり、優秀な人材が確保できる可能性が高まります。
従業員満足度を構成する要因
動機づけ要因(満足度を強化する要因で、刺激を与えると満足度が向上する。)
仕事・・・やりがい、面白み、社会的意義
評価・・・公正性、納得性、透明性
処遇・・・昇進
自己成長・・・成長実感、人材育成、将来像
衛生要因(不満足度を強化する要因で、有って当たり前で、無いと不満足度が上がる。)
報酬・・・ 給与・賞与
労働条件・福利厚生・・・勤務時間、休日・休暇、退職金
組織風土・・・職場の雰囲気
対人関係・・・上司・同僚・部下
経営方針・・・ビジョン、経営陣
これらについての満足度を把握するための、アンケート調査を行います。
アンケートでの質問項目
総合満足度、仕事のやりがい、対人関係、組織風土、自己成長、評価、処遇、報酬、労働条件、経営方針、今後の勤続意向、その他
従業員満足度調査の流れ
① 事前準備・・・ 調査の目的を明確にする。
② アンケート作成・・・目的に合ったアンケートを作成する。
③ アンケート実施・・・事前告知→配布→回答→回収
④ 結果分析・・・満足度を明らかにする。(全社、部署別、年齢別など)優先課題を明らかにする。
⑤ 報告・・・結果および改善課題を報告する。
従業員が今より高いモチベーションで仕事に取り組めば、顧客満足度は必ず向上します。そして、顧客満足度が向上すれば、会社の業績が上がります。
逆に、イヤイヤ、やらされて、仕方なく、などの心持ちで取り組んでいる仕事では、顧客満足度が向上するはずがありません。そして、そのようなモチベーションの従業員は、会社への不満が限界に達すると退職してしまいます。欠員補充ができれば、まだ良いですが、できない場合は、1人また1人と従業数が減り、やがては企業活動そのものに影響が出てきてしまいます。
人生の多くの時間を過ごしてもらう会社を働きがいのある場所に改善し、従業員が持っている能力を最大限に引き出す職場環境を作り、良い仕事をしてお客様に喜んでもらい、社会に貢献し、企業活動の根幹をなす従業員を幸せにすることで、人材の定着・確保において周りの会社に差をつけ、自社の存在価値を高めていくことが人口減社会で会社が生き残っていくための必須課題と言えるでしょう。